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子供じゃないのに。 

025

あたしが「高杉さん」から「茜ちゃん」に変わったのは、
二学期の終わり頃だったと思う。
夕暮れの公園で、思いっきり抱きしめられた時、
ホント言うと、あたしはちょっとビビッたんだ。
先生は照れくさそうに目を伏せたまま、おでこにキスしてくれた。
髭の跡が、チクチクして凄くくすぐったかったのを覚えてる。

ビミョーな行き違いで、クラスの輪から外されてしまってたから、
あの頃の2年A組の教室に、あたしの居場所はなかった。
意地だけで毎日を過ごしていたけど、カラダ的にはキビシかったんだよね。
貧血起こして倒れた私を、先生は車で家まで送ってくれた。
それっきり登校できなくなったあたしの所に、先生は毎日訪ねてきた。

最初は正直、うざかった。
行事の話、クラスの子の話、どんな授業をしたか、
あたしにとってはどうでもいい話ばっかだった。
きっと先生だけじゃなく、まわりのものすべてをあたしは拒絶してたんだと思う。
「あがってもらいなさいよ」
先生を客間に通したのは母親。
「玄関先じゃ世間体って奴が悪いからだろうね」って言ったら、
先生は苦笑いした。
その顔がオカシくて、あたしも思わず笑っちゃったんだよね。

3年になって先生は別の学校へ移った。
それが何を意味するのか、子供のあたしにはわからない。
子供でいなくちゃいけないのも、子供じゃいられなくしたのも、
先生だったんだ。
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コメント

はじめまして<m(__)m>

訪問いただき有難うございます。
ブログを作られたら是非、教えてくださいね!(^^)!

こんちは!

http://roo.to/bloog-ranking/で取り上げられていたので、見にきました。僕もブログをはじめようカナと思っています。又見に来ますね(^^)ノシ

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