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宇宙 

004

クリスマスのイルミネーションが街に輝いている。
満員のファミリーレストランの一角に、僕たちはかれこれ一時間以上も
いるだろうか。
テーブルの上にはソーダ水が二つ。
すっかり氷が溶けて、ずいぶん薄まっている。
「宇宙ってね、ホントは緑色なんだって」
外の景色をぼんやりと眺めていた君が、
ソーダ水をストローでかき混ぜながら言う。
くりくりした瞳が、いたずらっぽく動いた。
「それって宇宙からみた・・・」
宇宙からみた地球の事じゃない?そう繋げたかったのだけれど、
さっと遮られる。
「宇宙からみたらさ、 ちっぽけだよね」
君の言うとおり、僕たちが出会ったり、別れたりする事など、
わざわざ宇宙からみるまでもなく、たいした事じゃない。でも・・・

ちっぽけな僕にとっては、宇宙から地球を見ることなんかより、
君が昨日、誰とどこで何をしていたかの方がよっぽど大事なんだ。
僕の言葉は今日も、気の抜けたソーダ水の中から、
浮き上がってはこられない。
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